2013年01月02日

NO.023 NEOMAX2000(DUNLOP)

ある日の午後のことだった。
 一通の往復葉書が届いた。22年前に卒業した中学校の友人達からだった。送り名には3人の名前があった。男友達2人の名前と、私が当時大好きだった女の子の名前だった。しかしその名前の後には(旧姓○○)という文字が付いていた。
 
私が好きだった女の子(以下Mさん)ももう立派な人妻になっていた。37歳ともなれば当たり前である。ただ残念ながら、私はどんなに可愛かった子でも人妻になったら興味が無い。もちろん人妻ヘルス(できれば20代前半がベストである)や人妻DVDは例外である。
 
 葉書の内容は、同窓会を開くから是非とも出席してほしいというものだった。女性(Mさん)の文字で「クラスのリーダーだったhabuがいなきゃ始まらないよ。絶対来てね。」と書いてあった。
 
 私は「人妻(Mさん)が年もわきまえずに、何を可愛らしく書いてんだ、アホじゃないのか、ふっ」と思いながら、出席の文字に勢い良く丸を付けていた。その時の私は、湘北高校の三井寿になっていた…中学校時代の昔の思い出が頭の中で美化されたのだ。可愛かったあの子(Mさん)が、37歳になった今でもあの時の可愛らしさが面影として残っていて、落ち着いた大人の雰囲気や妖艶な色気、年を重ねて少々ふっくらとしたグラマラスな体型で、俺を誘ってきたら…なんてつい考えてしまったのだ。
 
 その後、予定通り同窓会は開催された。久しぶりの面々と再会できた。男達は昔の雰囲気をどこかに残しながら、禿げあがったり、デブになったり、パンチパーマになっていたり、紫のジャージで出席したりと散々な様子だった。私は当日休みだったが、仕事で忙しいことを装いながら、キチっとスーツで15分くらい遅刻して参加した。普段仕事で若い世代と接しているためか、私が一番変わってなく、一番若かったと断言できた。
 
 遅刻して会場に到着した私を見て、女性達の多くが遅刻の理由を尋ねる口実で近づいてくる。しかし頭の中で美化されていた思い出は見事に砕け散った。本当に年齢通りのおばさん達の集まりだったのだ。ただ近づいてきた面々の中にMの姿は無かった。会場を見渡すと、奥の方のテーブルに座っていた。こちらを見てニコっと微笑んでくれた。その時の笑顔は、昔の面影を残した大人の女性の笑みだった。妖艶でも痴女でもグラマラスでもなく、落ち着いた奥さん的な感じだったが、その姿を見れただけでも満足だった。ただ会の中では、一度も話すことはできなかった。
 
 しかし、会の終了後である。店を出た所で男友達と「広末涼子のウンコを食えるか」という「朝まで生テレビ」でも結論が出ないような崇高な議論をしていた時だった。Mが「habu、一緒に帰ろ」って後ろからスーツの上着の裾を引っ張ったのだ。
 
 確かにMとは途中まで帰る方向は一緒。私はもしかしたらこういうシチュエーションになるのではないかと思い、徒歩で店まで来ていたのだ!
 「いいけど、俺は車じゃないよ、徒歩だよ?」
 「その方がhabuとゆっくり話せていいじゃん」
 という会話から始まって、男友達から
 「おいおい、不倫するなよ〜」「ひゅ〜、ひゅ〜、ウンコ食うなよ〜」という最大の賛辞に送り出されて、一緒に帰り始めた。
 
 暗い夜道を二人で並んで歩いた。歩き始めは、お互い意味もなく緊張して他愛の無い話ばかりだった。仕事の話、趣味(テニス)の話、今までの私の女性遍歴などなど…。しかしあるT字路に差し掛かった時だった。私の家はT字路を右へ、Mの家は左に曲がらなくてはならないという時だった。Mは、こう切り出した。
 「まだ帰りたくないなぁ…habuの家へ先に帰ろ、私は後で一人で帰るから…。(すごく寂しそうに)」
 「暗い夜道をおばさん一人じゃ危険だから、先にMの家へ行こうよ。ちゃんと送ってあげるよ。ただご主人に見つからないように10メートル手前までだけどね。」
と笑顔で切り返し、Mの家へ歩き始めた。Mの表情が暗かったので笑わせなきゃと思い、先日近所のおばさんと組んで出場したミックス・ダブルスの話を切り出した。ところが、
 「私ってやっぱりおばさんかなぁ? 私ね、昔からずっとhabuのことが好きだったんだよ!昔自分から切り出せなくて散々後悔してきたから、今日は頑張ったんだよ?habuの話って昔から何もかも面白いよね。habuと結婚してたら、今もきっと楽しい人生だったよね?私…失敗したかなぁ…」
って涙を流し始めた。確かに会話の所々で、Mは私の話を羨ましそうに聞く一方で、急に暗くなったりもした。それと同時に夫婦関係なのか、子育てに疲れてるのか分からないが、Mがうまくいっていない様子は感じ取れた。だがどうフォローしていいのか分からないまま、気が付くともうMの家の近所へ達していた。
 
 私は何も語らずに、Mの肩を抱き寄せた。
「言っておくけど、俺も大好きだったからね!Mの気持ちに気づかなかった俺が大失敗だったんだから…ごめんね。できることならもう一度人生やり直したいね…」ってMをぎゅーっと抱きしめた。
「habu?私を抱いて!今日は私が遅くなるから、旦那と子供は実家に行ってる。家には誰もいないの…お願い、一緒にいて」
 私は、自分を抑えることができず、翌朝までMを激しく抱き続けた…。
という夢を見た。

 さて今回のラケットである。まさしく上記の夢のような出会いである。ある日の午後、仕事の合間にたまたまネットを見ていたら「MAX200Gの後継か! NEOMAX2000発売迫る」のようなフレーズを見つけてしまったのだ。私も一時期、その独特な打球感に惚れ込んで、MAX200Gを使い込んだことがある、かつ現在も6本所有している人間なのだ。当然その後は、仕事もせずにひたすら関連情報を検索し続けた。そして画像を見つけた。MAX200Gの面影を残したカラーリングにフェイスが98平方インチの、「昔の面影を残した、ふっくらとした、落ち着いたおばさん、いやラケット」という先述の夢と同じものである。

neomax2000.JPG


 発売と同時に購入した。カラーリングはかつてのMAX200Gにならって、黒のボディに、グリーンとゴールドのデザインだが、少々派手な感じがする。持った感じは、ヘッドライトでかつてのMAX200Gとは一線を画すが、ボレーはし易そうである。

 購入した週の日曜日に早速使用した。
 まず打感である。私的な感想だが、MAX200Gとは明らかに異なる。最新のラケットなので、素材も製法も違うはずなのでMAX200Gとは全く同じ打感ではないだろうとは思ったが、少々がっかりした。ネットでもインプレ記事が出回ってきていたが、「昔のMAX200Gの感触を彷彿させる」とか「MAX200Gはこんな感触だったなぁと思い出させる」なんて記述が多かっただけに、がっかり感も大きかった。
 MAX200Gとは違い、金属的な芯のある感じの打球感だった。特にスポットを少々外して捕らえた時にそう感じた。スポットで捕らえた時は確かに柔らかいが、軽い感じの打球感でRIM系に近いものだった。
 ラケットにもパワーは無く、自分の力でボールを運ばないといけないです。

 他のインプレでは「フラット・スライス向けのラケット」というものが多かったが、私は特にそうは思わなかった。私もバックハンドはスライスを多用するが、NEOMAX2000よりもスライスの打ち易いラケットはいくつでもある。MAX200Gの後継だからという理由で、MAX200Gを使用していたのがマッケンローやグラフだったからという理由で、安易に「フラット・スライス系」と言っているようにしか思えない。

 私は本当に「フラット・スライス系なのか?」「スピンには向いていないのか?」「アンダースピンがかかるのなら、スピンだってかかるだろう」という疑問から、敢えてスピンボールを打ち続けた。
 フォアハンドはナダルのように腕を頭の後ろにまで振り上げることでスピンをかけてミスを連発し、バックハンドは全盛期のリオスのように華麗なジャックナイフでミスを連発し、チャンスボールはエアーケイのように打ち込み、バックアウトを連発した。
 結論はスピンに向かないラケットでもないということだ。「敢えて言おう!カスであると!」ラケットではなく、もちろん私のことである。

 ということで、このラケットは比較的手から離れるのが早かったですね。
posted by はぶさん at 11:30| Comment(0) | DUNLOP | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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