2008年03月04日

NO.003 IVAN LENDL Type-R(MIZUNO)

前号の続き

 雑誌を読み漁った末に購入したのが、標題のラケットである。1990年のセイコースーパーテニスでレンドルは、準決勝でエドバーグを、決勝でベッカーを破り、速いサーフェイスであるにも関わらず全盛期の強さを見せ付けて優勝!ちょうどその頃の雑誌を読み漁ったので、私の目に飛び込んでくるのは「I Play to Win」の文字と金色に輝くレンドルのラケットだった。

 というわけで、三本目のラケットはMIZUNOのIVAN LENDL TypeRである。祖母に頼んで親には内緒で買ってもらったのだが、こんな金色のラケットを内緒にしておけるはずもなく買ったその日に大激怒されたのを覚えている。
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さてこのラケットだが、巷では悪く言われることが多い。「重い」「飛ばない」「硬い」が決まり文句であろう。しかしレンドルに対する憧れが強かった私には、そんなことは関係なかった。あの細いシャフトに左手を添えて、バックハンドの構えをとる…あのシャフトの部分が私の左手にぴったりとマッチして最高の気分だった。「重さ」も360g程度なら現役高校生だった私は苦にもせず、「硬さや金属的な打球感」も振動止めを必ず装着していたしガットも50ポンドそこそこだったので気にはならなかった。「飛ばない」に関しては、確かにPRO-MAXと比べるとフェイスも小さいのでスポットを外すと極端に飛ばない感じはした。

 しかし当時テニスコートのカンセコ(米大リーグ当時の強打者)だった私は飛距離には自信を持っていたので悩んだり困るほどの失速感は感じなかった。しかしフラット気味に打ち込んだ際、スポットで捕らえ芯を食ったときの打球はとてつもなく勢いのある玉が打てた事を覚えている。

 当時同じ高校生で一緒にラリーをしていたK君がいた。彼は大のアガシファンで、私がLENDLラケットを買ったのを見て、彼もDONNEY PRO ONE(オレンジ×グレー)を買ってきた。二人でラリーをよくやった。2時間ぶっ続けでしたこともあった。ラケットだけを見ればLENDL vs AGASSIなのだが、ラリー中のボールを見るとマグワイア vs サミー・ソーサだったところが悲しかった。

 二人で使う分には問題なかったが、私はだんだんとこのラケットを敬遠するようになった。上級者や大勢の人の前でこの黄金のラケットを使うにはかなりの勇気が必要であり、恥ずかしかったからだ。私ははIVAN LENDLでもないのに、彼の名前が入ってるラケットを使用している…おまけに技術がラケットに追いついていない、憧れは分かるけどちょっとカッコ悪くないか…レンドル好きの私にさえもそう思わせる威厳のある黄金色のラケットだった。

 そう考えるようになると人前で使うのも恥ずかしくなり、キズがついて汚れていくのを見るのも嫌だった。もう一つこのラケットを使用しなくなった理由がある。それはテレビや雑誌の中で活躍するレンドルのラケットを見ると、「ど〜も形が違うような気がするんだけど…」と思ってしまうことが多々あった。テレビや雑誌の中では、フェイスの形が自分のラケットのように楕円ではなく、卵型に見えたんです。「おかしいなぁ、テレビカメラや写真の角度の違いかなぁ。面がかなり小さいような…」という疑問が捨てられずにいたのだ。トーナメントプロがペイントだけ変えて前モデルを使用しているなんてことは今では当たり前だが、当時はそんなこと考えもしなかったのである。

 いろいろな想いがあった中、私はメインラケットをPRO-MAXに戻し新たな修行(技術面ではなくラケット探し)の旅に出た。
 
2008年03月04日
posted by はぶさん at 00:33| Comment(0) | MIZUNO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月01日

NO.002 PRO-MAX(MIZUNO)

 さて、ラケットの性能の違いに気付いた私がお年玉をはたいて購入した、人生二本目のラケットはMIZUNOのPRO-MAXである。

 このラケットを購入したのは高校一年生の冬だった。当時の私の憧れはIVAN LENDLだった。精密機械といわれる安定したフォアハンドストローク、居合い抜きのような鋭いバックハンドからのパッシング、破壊力のあるサービス…観客に向って「ノーフラッシュ」ってすごく神経質そうなところがなぜか王者っぽくて好きでした。雑誌やビデオを見て、レンドルのフォームをよく真似したものです。ただあの手首を返した状態で打つバックハンドだけは無理でしたが…。
 
 それよりも気になったのが彼が当時使用していたラケットです。当時レンドルはMIZUNOと契約をする直前でした(ですから彼が使用していたのはADIDAのSGTX-PRO Tです)。彼が当時使用していた、銀色でフェイスが小さく卵型でシャフトに「IVAN LENDL」って刻印されているラケットが欲しくて欲しくて仕方ありませんでした。しかしどこのスポーツショップへ行っても売ってないんですね。似たような形の物としてはDUNLOPのMAX200Gが売ってましたが、レンドルの天敵マッケンローモデルですからねぇ。

 というわけで、当時プロ・ショップと言われたお店で私が購入したラケットが上記のラケットです…(泣)ADIDASのGTX-PROと全く正反対のラケット…あの時の私の精神状態は私にも分かりません(泣)。だって長い・厚い・でかいの三拍子が揃ってますからね。スペックはフェイスが110、長さが720(40mmロング)、重さが320g、フレーム厚は25mm以上あったのではないでしょうか?とにかく当時初心者の域を脱していない私としては「でかい・長い・厚い」のコンセプトがかなり魅力的だったみたいです(他人事、あの時の私は私ではありません)。で、即購入です…(泣)。

 で、早速打倒おじさん・おばさんの必殺武器として持参・使用しました。しかし結果は大惨敗…下手なのは分かっていましたが、どうにもPRO-MAXが使いにくかったのです。確かに面はでかいのでミスショットは減りました。でもその分空気抵抗が強くサービスのスピードが明らかに落ちました。「いつものファーストサーブをうってくれよ〜」って何度嫌味たらしく言われたことか…。それからラケットが長いのでただでさえ打点が身体に近かった私は、とても窮屈なフォームで打たされることになりました。このラケットに替えてからレベルダウンしてしまったのです。ドラクエで例えれば、鋼鉄の剣を握っていた私が「どくばり」に武器を持ち替えたようなものでしょうか?でもお年玉をはたいて買ったラケットなので使い続けましたが、愛着はなかったですね。

 その半年後、祖母に頼み込んで購入してもらったのが、最強のラケットであるI…続く。
 
2008年03月01日
posted by はぶさん at 00:30| Comment(0) | MIZUNO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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